鼻から行う 経鼻内視鏡検査
以前に口から内視鏡検査受けて、検査中に吐き気を生じ、辛いと感じた方には経鼻内視鏡がおすすめです。経鼻内視鏡検査は口からではなく、鼻から行うので吐き気が起きにくく、もう二度とやりたくないと考えていた方の90%以上が「鼻からならまた受けてもいい」と回答しています。
- 特徴1 苦痛が少ない
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内視鏡は、鼻にスムーズに挿入できる約5mmの細さなので、検査中の苦痛が少なく強い麻酔の必要もありません。
- 特徴2 吐き気が起きにくい
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内視鏡が舌の付け根を通らず、のどに触れることもないので、経口挿入と違い不快感や吐き気をほとんど感じずに検査を受けることができます。
- 特徴3 会話ができる
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鼻から挿入するので検査中も医師との会話が可能です。質問したいとき、気分を告げたいときなど、医師と自由にお話ができるので安心です。
当クリニックの内視鏡検査
藤が丘北 佳クリニックで行う内視鏡検査はハイビジョン対応の『OLYMPUS EVIS EXERAⅢ』を使用しています。
超小型の高解像度CCDカメラを採用しているので、体内の様子が細部まで鮮明に画像が映し出されます。
- より細く
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内視鏡の挿入部は細く、しなやかなチューブなので負担が少なくなっています。当院では鼻からの内視鏡を行っており、口からの先端部外径9.2mmの内視鏡に比べ5.4mmと細く、よりスムーズな検査が可能になっています。
- より鮮明に
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小さな病変を発見することが可能な技術が内視鏡に導入され、毛細血管や深部の血管が強調されることにより通常発見しにくかったごく小さな病変の早期発見が可能になります。
- より高機能に
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観察だけでなく、組織や粘液採取、患部の切除の処置、粘液や血液をスイッチ一つで洗い流せる副送水機能で中断することなく検査が進行されます。
NBIによる がん早期発見
がんを早期発見できれば、大きな手術をせずに内視鏡で取り除ける可能性が高くなります。
NBIとは、がんの特徴に強く反応する特殊な青い光を照らして粘膜表面を観察する内視鏡の新しい技術です。がん細胞は血管から栄養を補給して増殖するので、がんの始まには近くに小さな血管が集まりやすくなるという特徴があります。
NBIの特殊な光の力で、自覚症状がほとんどない初期がんの特徴的な変化をわかりやすく照らし出すことができるので、通常の光での観察より早期発見につながりやすいと言われております。
内視鏡の画像をボタン1つでNBIの検査へと切り替えられるので、受け方は通常の内視鏡検査とまったく同じです。対象の部位も「食道」「胃」「十二指腸」など、幅広い領域で使うことができます。
内視鏡検査の受け方
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1
検査前日
・夕飯は早めに摂り、夜9時以降は水以外の飲食は避けてください。
・早めの就寝を心がけましょう。
※午後の検査を受ける方は制限が少し変わります。
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2
検査当日
・水以外の飲食、薬の服用はしないでください。
※常備薬を服用されている方は、事前に医師に相談しておきましょう
※午後の検査を受ける方は制限が少し変わります。
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3
検査前の準備
・胃の中をきれいにするため、消包材(白い液体の薬)を飲み、鼻の中に麻酔をします。
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4
内視鏡検査
・ベルトをゆるめ、検査台の上に左側を下にして横になってください。
・両方の鼻から内視鏡が通るか確認し通ればそのまま検査を開始します。もし通らないと判断した場合は口から検査を行います。
・検査中は力を抜いて楽にしてください。
・医師がモニターに映るお腹の中の様子をすみずみまで観察します。
・検査は5~15分程度で終了します。
※胃の運動を止める薬や鎮静剤を注射する場合もあります。
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5
検査終了後
・検査が終わったらすぐに動いたりせず、少し休んでください。
・飲食は1時間後から可能になります。
・帰宅後基本的には特に制限はありませんが、胃の組織を採取した場合はその日のアルコール、タバコ、刺激物、コーヒーの摂取、激しい運動は避けましょう。
・外来で検査結果を聞きます。
※気分や体調がすぐれないときは、すぐ医師に伝えてください。